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青木小学校創立151周年記念『JAXA宇宙飛行士による特別授業』(後編)

ここからは児童たちからの質問の時間に。

事前にしっかり宇宙に関して調べて質問する内容に、金井さんが驚きながらも嬉しそうに答えられていたことがとても印象的でした。また、質問する児童を見ながら語りかける金井さんの姿にやさしさを感じました。




以下、児童からの質問と金井さんの回答です。


Q.宇宙飛行士を目指したきっかけは?

A.元々医師だったので最初から目指したわけではないのですが、好奇心から。(宇宙は)すごい特別という場所ではなくなってきたので、ぜひ(行ってみてください)。


Q.宇宙飛行士選抜試験での思い出は?

A.閉鎖空間の中で何日も過ごす試験が印象深かったです。また、野外での活動が仲間とのつながりなど貴重な体験になりました。


Q.地球帰還後のリハビリは大変でしたか?

A.大変でした。目眩いがしている感じが2,3日続きました。その後は1週間で車が運転できるくらいに回復しました。半年間のミッションに対し約6週間をかけてリハビリをしました。


Q.宇宙飛行士のやりがいは何ですか?

A.多くの方に感謝されることですね。様々な実験や研究を行い、世界中のたくさんの人に感謝されました。


Q.つらい時や困難な時はどう乗り越えられましたか?

A.何が辛いか原因を考え、どうやったら良いかを考えるようにしました。私の場合は、好きなことをして、寝て忘れるようにしました。アメリカ滞在中はテレビゲームをして(切り替えて)いました。


Q.無重力状態はどういった感じですか?

A.ジェットコースターに乗っていて、一瞬ふわっとする感覚に似ています。言葉で説明が難しいので、ぜひ宇宙へ行ってみてください!


Q.外国語の勉強はどうでしたか?

A.語学の勉強は今もやっています。ISSでは英語とロシア語を使っていました。時々仲間が日本語で話しかけてもくれました。語学は完璧であること以上に、話したい気持ちが大事です。


Q.(世界初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが)地球は青かったといいましたが金井さんもそう感じられましたか?

A.本当に青が強かったです。ただ、青だけではない地球の美しさもたくさん感じることができました。


Q.宇宙人(地球外生命体)はいると思いますか?

A.まだ会ったことはないですがいると思います。実際にISSに滞在した時に、外から、コツコツというノック音が聞こえました・・・これは船外活動をしている宇宙飛行士の足音だったのですが(笑)どこかにいるのではないかと探求することが大事だと思います。


Q.宇宙開発の意義は何ですか?

A.宇宙生命を探したり、人間の好奇心、探求心の最たるものが宇宙にあり、意義と思います。そういった想いが宇宙に駆り立てます。


Q.初めて宇宙に出て見たものは何ですか?

A.地球です。地球を生で見て(写真などで見ていた)「同じ光景だ!」と思いました。また、最初は星が瞬いているように見えるISSがだんだん近付いてドッキングする様子も印象深かったです。


6年生代表児童からは、講演のお礼とともに金井さんの宇宙活動を激励する温かい言葉がかけられ、金井さんもより一層優しいお顔になっていました。



-そして授業終わり-


質疑応答が終わった後、金井さんからは、同期の大西宇宙飛行士が3月13日に再び宇宙へ行く予定であることのお知らせが。打ち上げの配信などもあるので、ぜひ注目してみてくださいと、仲間想いな告知がありました。

(大西宇宙飛行士は、日本時間の3月16日午後、ISSに到着しています。)


また、卒業する6年生には、訓練中の野外での仲間との経験談などから、勉強も大切にしながら、日々の新たな経験を大事にしてくださいとの言葉も。万雷の拍手の中、金井さんの特別授業は終了となりました。




宇宙飛行士の金井さん、同行しご来校くださったJAXAの広報部の職員さん、特別授業に関わって下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました。


以下、青木小学校PTCA会長からの特別授業冒頭挨拶の一部抜粋になります。




本日は青木小学校の皆さん、教職員の皆さま、保護者の皆さま、地域の皆さまに多数お集まりいただき、誠にありがとうございます。日頃よりPTCA活動にご理解、ご協力いただき、心より感謝申し上げます。


青木小学校は、昨年創立150周年を迎え、私共PTCAは「持続可能なPTCA~新しいPTCAの形へ~」をスローガンに、保護者の皆さま、教職員の皆さま、地域の皆さまと相談し、考え、工夫をしながら様々な活動を行ってまいりました。

PTCAの本来あるべき姿として、子どもたちの夢や希望、未来につながるような様々な経験、体験の機会を創出していきたいと思っています。


その一つとして、本日はJAXAの金井宣茂宇宙飛行士にお越しいただき、6年生の卒業前の青木小での記念、思い出になればと、PTCAで企画いたしました。

本日の宇宙のお話を聞いて、将来宇宙飛行士になりたいと思ってくれたり、青木小卒業生がいつか宇宙飛行士になったりと、青木小の次の周年に向けて、未来へ繋がっていったら素敵だなと思っています。

そして、いつか青木小卒業生となった皆さんが、後輩たちに向けて、青木小で特別授業をしてくれる日がくるといいなと願っています。




最後にPTCA広報より、月面に最初に降り立った宇宙飛行士の言葉を引用させていただきます。


That’s one small step for a man , one giant leap for mankind.

 —アポロ11号船長 Neil Armstrong(ニール・アームストロング)



ぜひご自身で調べて翻訳してみてください。

大きな飛躍につながるかもしれませんよ。

 
 
 

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