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青木小学校創立151周年記念『JAXA宇宙飛行士による特別授業』(中編)

-遠くて近い宇宙-

続いてISSでの生活の話に。

人が生きていく上で必要不可欠なものが水。ISSでは水の再生装置を使い、おしっこを再

生し飲むとの事。

その話に児童たちは信じられないといった驚きの表情に。やはり宇宙は特別な空間なので

しょうか。

金井さんは続けます。


「実はこの技術、地球でも使われているんですよ。」

興味を示す子どもたち。この再生技術が災害時等、水が貴重な時に役立っていると。どんどん話に引き込まれます。


続いて映し出されたのは、金井さんの先輩である古川聡宇宙飛行士がISSで水の使わない

シャンプーを使う姿。こちらも現在では病院の患者さんなどに使われているとのこと。

(金井さんは防衛医科大学校を卒業され、宇宙飛行士の前は海上自衛隊第一術科学校等に

て外科医師、潜水医官として勤務されていました。古川飛行士も医師です。)

そしてこれらの技術は今後、火星移住などの際に役立つかもしれないとのこと。

金井さんはこうしたISSの環境を「ミニ地球」と表現されていました。

遠いようで実は身近な宇宙。地球も宇宙の一部なんですよね。


-重力がない世界-

ここからはISSでの話に。

宇宙空間は無重力状態なので体が浮かび上がります。寝袋に入って眠る写真に「ぷかぷか

して宇宙空間は寝心地が良いんですよ。」と。1度体験してみたいですね。

また、ISSの中で高速になわとびをする金井さんの動画が!体が浮き続けるので二重跳び

、三重跳びを上回る妙技の様子に会場から笑みが溢れます。

そして約半年に渡る長期滞在。髪の毛は地球では重力があるので下向きに伸びます。しか

しここは無重力空間。映し出された半年後の金井さんの頭髪は「いがぐり」状態(ご本人

談)に。地上との違いに驚く児童たち。その後地球に帰還された際のスライドが。

金井さんを両脇から抱えるスタッフたち。達成感から肩を組んでいるのではなく、無重力

状態に長くいると地上でバランスを保つのが難しくなるため支えてもらっているとのこと

。(半年間の宇宙空間の滞在で、骨の強度は15%減少するといわれています。)

重力のある中で私たちが生活するということは実はすごい事なんですね。


-仲間たちと-

金井さんのISSでの約半年間は6人の宇宙飛行士との生活でした。

「国際」宇宙ステーションなので、様々な国のメンバーで構成されています。

(金井さんのISS滞在時はロシアからの2人、アメリカからの3人との宇宙飛行士との共同

生活でした。)

またISSへの食糧や実験器具などの日本の補給船(こうのとり)は、リモートで(茨城県

の)筑波宇宙センターから操作されISSに届けられているとのことです。

そして金井さんはISS(日本実験棟の「きぼう」)の運用管制業務にも携わられています。


壮大な宇宙の話の中には、多くの仲間たちがいて成り立っていることを知るきっかけとな

りました。

(金井さんと同じ第5期宇宙飛行士選抜を受験された方の中には、その後ISSへの補給船の

フライトディレクタになられた方や昨年10月に宇宙飛行士に認定された諏訪理宇宙飛行士

も。)

金井さんと仲間たちのように、青木小でつながった仲間の絆が、地球や宇宙でも強く結ば

れ続けると良いですね。


-探求心豊かな青木の子-

約40分の金井さんのお話に、児童たちは集中し、目を輝かせて聞いている様子がとても印

象的でした。そして宇宙の話は、その視野を拡げることにつながったと思います。


後編へ続きます。

 
 
 

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